「WiMAXはプロバイダ不要じゃね?」という説の間違いを解説する記事です。
WiMAXにはプロバイダは必須であり、プロバイダ契約した方がメリットもあります。
「WiMAXってプロバイダ不要なんでしょ?」と考えている人は読んでみてください。「プロバイダ不要論」が根本的に間違っていることがわかるはずです。
Contents
「プロバイダ不要論」とは
まずは「プロバイダ不要なんじゃない?」という主張の内容を整理します。
回線元と直接契約できるからプロバイダ不要
プロバイダ不要論とは、WiMAXは回線元であるUQコミュニケーションズがやっているプロバイダのUQWiMAXと契約できることから
回線元であるUQと直接契約できる
↓
他社(他プロバイダ)を間に挟まない
↓
回線元と直接契約だからプロバイダ料金が省略されて安くなる!
という理論です。「回線元と直契約できるならプロバイダ料金を省けて安くなるよね。だから他社プロバイダは不要だよね」という理屈。
昔の光回線のイメージでWiMAXを考えている
上のような考え方になるのは前提に少し前のフレッツ光(固定回線)の印象があるからだと思います。
▼昔の光回線
少し前の固定回線は「回線」と「プロバイダ」の両方で別々に契約が必要で、請求もそれぞれありました。
この回線代とプロバイダ代が別々で発生するイメージが頭にあるので、WiMAXは回線元であるUQと直接契約できるなら図の請求2にあたるプロバイダの料金が不必要になるという考えるのでしょう。
注意…最近の固定回線は回線とプロバイダを1契約でまとめられる所も多い。
この考え方は色々と間違っています。
WiMAXが他社を挟まずに回線元のUQと直接契約できるからといってプロバイダ料金が省かれることはありません。
以下ではその理由を解説していきます。
プロバイダ不要は間違いである理由
プロバイダ不要論の間違いを解説していきます。
インターネット接続機能は省けない
上図でのプロバイダはインターネット接続機能(ISP)の提供事業者です。
ISPなしではインターネットが繋がらないので固定回線・無線回線どちらでもネット回線にはISPは必ずなけばネットは使えません。
まず基本的なこととしてインターネット接続機能(ISP)は省くことできないことを理解しましょう。
WiMAXは回線とISPが一体のサービス
WiMAXは回線とインターネット接続機能(ISP)を全て包括して「WiMAX」です。
そのため最初からWiMAXの料金にはISP代金が含まれていて分離不可能となっています。
そのためUQと直接契約するからといって上の図の固定回線でいうプロバイダへの支払い「請求2」が省けることはありません。UQWiMAXと直契約してもISP代金は既に含まれている。
UQ以外のプロバイダの方が付加価値がある
UQと直接契約しても安くならないことを説明してきましたが、さらに理解して欲しいのはWiMAXだとUQ以外のプロバイダと契約する方がむしろお得だということです。
WiMAXサービスには元々ISP機能が内包されているので、WiMAXにおけるプロバイダの役割はどちらかというと「販売代理店」という感じになっています。
各プロバイダが自社からWiMAXを契約してもらうために独自の付加価値を乗せて販売競争している一方で回線元のUQは通信設備を卸す立場なのでどのプロバイダから売れても儲かります。
回線元のUQWiMAXより、選ばれるために競争しているUQ以外のプロバイダの方が付加価値の分お得になっています。
付加価値の形は「キャッシュバック」や「月額料金の割引」などプロバイダによって様々ですが、どのプロバイダの選び方で3万円近く総費用に差がつきます。
ユーザーは、UQ以外の販売競争に力を入れているプロバイダと契約した方がお得にWiMAX回線を使うことができます。
まとめ
WiMAXは回線元であるUQと契約できるため「プロバイダ不要論」というよくわからない話がされることが多いのですが、UQと契約してもISP代は省略されないし、UQ以外の他社プロバイダを介した方がお得です。
プロバイダは必須!むしろプロバイダを挟まないと損!というのが正しい理解ですよ。
WiMAXはどのプロバイダを使っても通信速度に違いがでる回線ではないので、独自の付加価値をより大きく乗せているプロバイダから申し込むのが賢い使い方。
どうせ契約するならなるべくお得な方法で申込する方がおすすめです。