「W05」と「WX04」はどちらもWiMAXのモバイルルーターです。
「W05」は通信速度がもっとも速いルーターなのに対し、WX04はバッテリー持ちがもっとも長いルーターとなっています。
どちらのルーターもそれぞれの強みがあるのでどちらを選ぶかで迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「W05」と「WX04」を比較して違いをはっきりさせて「自分はどちらを選ぶべきなのか?」判断がつくようにまとめていきます。参考にどうぞ!
【補足】この記事はW05とWX04の比較です。それぞれを個別に深堀りした内容は「W05」「WX04」でチェック!
Contents
【結論】W05とWX04はどちらがおすすめなのか?
まず、結論を簡潔にまとめると以下のとおり。
- 誰にでもおすすめなのは通信速度が速いW05
- 通信速度よりバッテリー持ち重視ならWX04
- WX04は3年契約(LTE無料あり)しか選べないのがネック!
以下でもう少し細かく説明していきます。
万人におすすめ!通信速度が速いW05
通信速度を重視するならW05を選ぶといいでしょう。
W05の通信速度は下り・上りの両面でWX04の最大速度を上回っています。現在、販売中のモバイルルーターでNO1の通信速度を誇るため速度重視ならW05を選べば間違いありません。
また、デザイン性の高さも特徴です。製造元のHUAWEIはオシャレなスマホメーカーとして有名な会社。W05もスリムな横長ボディで持ちやすい&収納性も高いです。
契約プランも2年と3年両方選べるため万人におすすめできるルーターだといえます。
バッテリー持ちを「超」重要視するならWX04
バッテリー持ちの良さが何より大事だ!という方にはWX04がおすすめできます。
WX04は他のルーターと比較してバッテリー持ちに強みがあるルーターです。W05がハイパフォーマンスモード6.5時間なのに対し、WX04は8時間もちます。
ただW05のバッテリーが「悪い」わけではないんです・・・大きな差があるわけではありませんからね。そのためバッテリーを「超」重要視するならWX04という言い方にしています。
しかし、WX04には大きな制約があります。実質的に選べる契約プランが「3年契約プラン(LTEオプションあり)」のみとなる点です。
LTEの利用予定がない方は「2年契約」で短期でプロバイダーを乗り換える方がお得なので、WX04を選ぶときにはこの制約を考慮して判断するようにしましょう。
W05とWX04の徹底比較
W05とWX04を徹底的に比較することで違いを明確にしていきます。
W05とWX04の比較項目など
端末 | W05 | WX04 |
---|---|---|
通信速度 | 【下り】 558Mbps 758Mbps(LTE利用時) 【上り】 30Mbps 112.5Mbps(LTE利用時) |
【下り】 440Mbps 【上り】 30Mbps 75Mbps(LTE利用時) |
バッテリー (ハイスピードモード) |
ハイパフォーマンス:約6.5時間 ノーマル:約9時間 セーブ:約10.5時間 |
ハイパフォーマンス:約8時間 ノーマル:11.5時間 エコ:約13.8時間 エコ(Bluetooth®接続時):約16.6時間 |
外観 | 約W130×H55×D12.6mm | 約W111×H62×D13.3mm |
機能 | WiFi引越し機能 | ビームフォーミング機能 スケジュール機能 ワンタイムHS+A |
外部 (クレードル) |
アンテナなし | アンテナあり |
契約年数 | 2年、3年(LTEオプション無料) | 3年(LTEオプション無料) |
上の表はW05とWX04の比較結果を全てまとめたものです。
比較ポイントは主に6項目となります。
- 通信速度
- バッテリー
- 外観(ハード)
- 機能(ソフト)
- 外部機器(クレードル)
- 契約プラン
それぞれの詳細を以下でみていきましょう。
通信速度の比較:W05の方が通信速度は速い
端末 | W05 | WX04 |
---|---|---|
下り速度 | 558Mbps 758Mbps(LTE利用時) |
440Mbps |
上り速度 | 30Mbps 112.5Mbps(LTE利用時) |
30Mbps 75Mbps(LTE利用時) |
通信速度はW05の方が優れています。
下りの比較では、W05のWiMAX単独で558Mbps、LTE利用で758Mbpsの最大速度に対し、WX04はWiMAX単独・LTE利用時の両方で最大440Mbpsです。W05の通信速度の方が一回り優秀ですね。
上り速度はLTE利用時にだけ差があります。W05は112.5Mbpsなのに対し、WX04は75Mbpsの最大速度です。これもW05の方が上です。
下り・上り両面でW05がWX04を上回っています。
バッテリーの比較:WX04の方が持続時間が長い
端末 | W05 | WX04 |
---|---|---|
ハイスピード | ハイパフォーマンス:約6.5時間 ノーマル:約9時間 セーブ:約10.5時間 |
ハイパフォーマンス:約8時間 ノーマル:11.5時間 エコ:約13.8時間 エコ(Bluetooth®接続時):約16.6時間 |
ハイスピード プラスエリア |
ハイパフォーマンス:約4.3時間 ノーマル:約6.5時間 セーブ:約9.1時間 |
ハイパフォーマンス:約8時間 ノーマル:10.5時間 エコ:約13時間 エコ(Bluetooth®接続時):約15.5時間 |
バッテリー持ちはWX04の方が良いです。
W05がハイスピードモードでハイパフォーマンス6.5時間なのに対してWX04は8時間と1.5時間ほどWX04の方が使用時間が長いです。これがさらにノーマルだと2.5時間の差になります。
ただ、個人的にはW05のバッテリー時間で不満を持ったことはありません。ハイパフォーマンスで6.5時間あれば普通の人は丸1日外で使うのに十分じゃないかな?と思います。
しかし、外で使うときはバッテリーの持続時間は長ければ長いほど安心感があることは間違いありません。ルーターを使う状況として電源がない場所で長く使うことが想定されるならWX04の方が合っていると思います。
外観の比較:スリムなW05・スクウェアなWX04
W05は「横長スリムで親しみやすいデザイン」、WX04は「四角くて機械的なデザイン」と表現できます。
デザインは好みの問題ですが、WX04の「THEルーター感」を好意的に捉えるかどうかで評価は変わるみたいです。評判を調べるとW05デザインは若者・女性から好評なのに対し、WX04は男性からの好意的な意見が多くありました。
縦横の長さや厚さに少しずつ違いがありますが、両方とも触った感想としては「どっちも使う分には、さほど変わらない・・」という感じ。スマホみたいにずっと手に触れるものではないので大きすぎる!とかじゃない違いはでませんね。
自分の好みでどっちが良いかは判断しましょう。個人的にはW05が好きですね。
機能の比較:WX04の方が機能は多いが・・
「W05」と「WX04」にはそれぞれの機能の中で特徴のあるものを紹介します。
それぞれ特徴のあるものが色々とあります。しかし、ルーターの機能は実際に使う上ではおまけ程度のものだということは覚えていてください。
「この機能、凄いし便利だけど自分は使わないなー」となることも多いんですよ。一番の比較ポイントはあくまで通信などの基本性能の部分です。あくまで+αの部分だということは頭に置いておいて検討してくださいー
【W05】WiFiお引越し機能
W05には旧ルーターからSSID・暗号化キーを移せる「WiFiお引越し機能」があります。
通常、ルーターを新しくするとスマホやパソコンで新しいルーターのSSID・暗号化キーを再登しなければいけませんが、WiFiお引越し機能を使えば機器側での再登録は必要ありません。
めんどうな設定の手間が省けるので利用者からとても好評を得ている機能です。
【WX04】ビームフォーミング機能
WX04にはWiMAXのルーターで初めてビームフォーミング技術が搭載されています。
ビームフォーミングとはモバイルルーターとスマホ・パソコンなどの機器をつなぐ電波の無駄をなくす技術です。
モルーターと機器間の通信距離が伸びる&通信の安定性を高める効果があります。
【WX04】スケジュール機能搭載
WX04にはON・OFFの時間を予約しておけるスケジュール機能が追加されています。
正直、個人的にはこの機能はどんなシチュエーションで活躍するのかよくわかりません。家とかだと充電しながら電源いれっぱなしが基本ですからね・・・。
【WX04】ワンタイムHS+A
WX04はLTEでの通信ができる「ハイスピードプラスエリアモード」略してHS+Aにワンタッチ切り替えるられるボタンがあります。(10時間で自動解除)
LTEは使いすぎる(月7GB超)と速度制限がかかります。一定時間で自動解除は切り忘れを予防できて嬉しいですね。
クレードルの比較:WX04のアンテナが好評
W05とWX04の最大の違いは「アンテナの有無」です。
WX04のクレードルには「Wウイングアンテナ」というルーターの受信感度を高めるアンテナがありますがW05にはありません。
このアンテナ・・・わりと評判がいいんですよ。アンテナ効果のぶんクレードルはWX04の方が魅力的だと思います。
契約プランの比較:WX04は制約がある
WX04は「LTEオプション無料の3年契約」しか選択肢がないという制約があります。(2年契約もあるけど・・項目の下部で説明)
3年契約はLTEオプション無料という特典がありますが、LTEを使う予定が最初からない人にとっては不必要。2年契約で短いサイクルでプロバイダーを乗り換えた方がキャッシュバックも多くもらえるのでメリットがあります。
そのためLTEを使う予定がない方にとって2年契約がないWX04は選びにくいルーターです。一方でW05は2年契約・3年契約どちらも選ぶことができます。
注…WiMAXの本家UQならWX04の2年コースが選べますが、キャッシュバックが弱く、メリットがありません。だから「2年契約ない」と表現してます。
【まとめ】W05とWX04の徹底比較まとめ
端末 | W05 | WX04 |
---|---|---|
通信速度 | 【下り】 558Mbps 758Mbps(LTE利用時) 【上り】 30Mbps 112.5Mbps(LTE利用時) |
【下り】 440Mbps 【上り】 30Mbps 75Mbps(LTE利用時) |
バッテリー (ハイスピードモード) |
ハイパフォーマンス:約6.5時間 ノーマル:約9時間 セーブ:約10.5時間 |
ハイパフォーマンス:約8時間 ノーマル:11.5時間 エコ:約13.8時間 エコ(Bluetooth®接続時):約16.6時間 |
外観 | 約W130×H55×D12.6mm | 約W111×H62×D13.3mm |
機能 | WiFi引越し機能 | ビームフォーミング機能 スケジュール機能 ワンタイムHS+A |
外部 (クレードル) |
アンテナなし | アンテナあり |
契約年数 | 2年、3年(LTEオプション無料) | 3年(LTEオプション無料) |
迷うならW05を選べばいい
ほとんどの人にはW05がおすすめです。
やっぱりルーターの命は何だかんだで「通信」なので速度が速いW05はとても優秀なモバイルルーターだからです。
バッテリー持ちはW05に劣っていますが、必要十分なバッテリー持続時間はあります。よほど心配ならモバイルバッテリーを所持するなどで対処することもできます。
迷って決められないならとりあえずW05選んでおけば後悔しないはずです。
LTE利用者かつバッテリー重視の方はWX04
バッテリーが強みのWX04ですが、キャッシュバックが充実したプロバイダーには契約プランが「3年(LTE無料オプションあり)」しかないという制約もあります。
それらを総合して考えるとWX04がぴったりなのは、「LTEを使う予定があるため3年契約が良く、バッテリー持ちが良いルーターが欲しい人」というピンポイントなユーザー像が浮かび上がります。これに当てはまる方にはWX04はおすすめです。
自分が重要視する要素とルーターの特徴を明確に掴めば最適なルーターは自然に絞られます。他の記事も参考にして最適なルーター選びに役立ててください!