WiMAXのモバイルルーターの中でもW04は非常に人気が高いモデルです。
W04より後に発売されたWX04より「良い」と評価する声も多く、WiMAXユーザーの多くがW04を利用しています。かくいう私もW04を愛用中!
ただしルーターは「人気」だけを基準に選んではいけません。W04がWX04に劣っている部分もあるため、人によってはWX04の方が向いている場合もあるからです。
最適なルーターを選ぶには強みと弱みを把握して総合的に判断するのが大事です。この記事ではW04を実際に使うユーザー目線でW04のスペック評価から世間の評判まで徹底的に検証します。
【補足】現在、W04のアップデート版W05が販売されています。「W04とW05の比較」「W05の評判」にまとめているのでそちらも参考にどうぞ。
【総評】W04は通信速度・デザインに強みがあるルーター
- 通信速度が速い!モバイルルーターで最速クラス!
- スマホのように扱える縦型のデザイン
- 最速モードで6.5時間もつバッテリー性能
- Bluetooth接続・スマホでのタッチ接続などの機能
- シンプルでデザイン性の高いクレードル
W04の最大の特徴は「通信の速さ・独特なデザイン」にあります。
下り558MbpsでLTE利用時の最速708Mbpsは歴代のWiMAXルーターの中でも一番の性能を実現しています。「やっぱりモバイルルーターに一番大切なのは通信速度!」という人ならW04は非常におすすめです。
また、デザインにも特徴があります。これまでのWiMAXルーターにはなかったスティック型のデザインが採用され、非常に高い操作性を実現しています。
一方でバッテリー持ちに関してはWXシリーズ(WX03・WX04)に今一歩及びません。バッテリー持ちを重視するならWXシリーズの方を選びましょう。
W04のスペック評価
製品名 | Speed Wi-Fi NEXT W04 |
---|---|
製造日 | 2017年2月17日 |
製造元 | HUAWEI |
通信速度 | 【下り】558Mbps/708Mbps(東名阪)HS+A利用時 【上り】30Mbps |
質量 | 約140g |
サイズ | 約H130×W53×D14.2mm |
バッテリー使用時間 | ハイパフォーマンス:約6.5時間 ノーマル:約9時間 バッテリーセーブ:約10.5時間 |
バッテリー使用時間 (ハイスピードプラスエリア) |
ハイパフォーマンス:約4.3時間 ノーマル:約6.5時間 バッテリーセーブ:約9.1時間 |
バッテリー使用時間 (連続待受) |
休止状態:約850時間 クイックアクセス設定時:38時間 |
機能 | Bluetooth機能 スマホWiFiタッチ |
モバイルルーターは以下の5つの要素に分類できます。
- 通信
- バッテリー
- 外観(ハード)
- 機能(ソフト)
- 外部機器
ではW04を1項目ずつ評価していきます。
通信:下り558Mbps!最高708Mbpsの高速通信
W04の下り(ダウンロード)最大速度は558Mbpsです!「440Mbps」と記載されているサイトがまだたくさん残っていますが、2017年9月1日以降はスピードアップしています。
【公式リリース】「WiMAX 2+」のデータ通信が高速化!下り最大558Mbpsを実現
下り速度によってアプリ・Web・動画サイトを観るときのスピードが決まります。動画は比較的データ量が多く遅くなりがちですが、YouTubeの最高画質の視聴に必要な通信速度でも3Mbpsです。558Mbpsあればどんなデータ量の多いサイトもサクサク動きます!
さらに558MbpsはW04より後に発売されたWX04でもだせません。現在のモバイルルーターの中でも最速!通信速度を重視するならW04はおすすめですね。
最高速708Mbpsはハイスピードエリア(HS+A)使用時の通信速度です。東京・大阪・名古屋の一部地域だけですし、HS+Aは7GB使うと鬼のような通信制限(128kbps)があるため基本的に使わない。「こんな底力もあるのだな」くらいに捉えましょう。
バッテリー:最速状態のモードで6.5時間いける
モード | バッテリー使用時間 |
---|---|
ハイパフォーマンス | 約6.5時間 |
ノーマル | 約9時間 |
バッテリーセーブ | 約10.5時間 |
W04のバッテリーは、最高速で通信するハイパフォーマンスモードで連続6.5時間使えます。
個人的には十分な長さと思っていますが、ルーターにはもっとバッテリー持ちのいい機種があるため評価は難しいところ。
使ってみると6.5時間って十分長持ちなんですよ。外に持ち歩いてパソコン・スマホをW04に繋いで通信しても1日で6.5時間も通信することってほんとにないですからね。僕は丸一日外で持ち歩いても電池切れしたことないですね。
個人的には6.5時間持てば十分なので常にハイパフォーマンスモードで使います。ノーマルモード以下は使う機会がないです。しかし、中には「足りないよ。」って人もいるかもしれません。そういう人はノーマルモード・バッテリーセーブモードを上手く使いましょう。9時間〜10.5時間は持ちます。モバイルバッテリーを携帯のもありですね。
外観:縦長のスティック型デザインで操作性UP
WiMAXルーターで初めての縦長デザインが採用されています。
縦型ってモバイルルーターではこれまでなかった形なので世間の評判的には賛否両論あるみたいなんですけど、使っている感触としてはとても操作しやすい。デザイン的にも「THE・ルーター」って感じじゃなくて好きです。
外で作業してるときとかスマホみたいに片手で操作できます。コーヒーを飲みながらちょっと通信量みるとかスイッチON/OFF切り替えるとかもできてよい。
機能:Bluetooth接続・WiFiタッチなど
W04の特徴的な機能2つ「Bluetooth接続・WiFiタッチ」を紹介します。
Bluetooth接続
W04はパソコン・スマホとBluetoothを使った接続にも対応しています。
Bluetoothは10m前後の近距離通信に使われる電波です。速度は早くありませんが、消費電力を少ないため、バッテリーを節約できます。
距離が遅いといっても普通のネットサーフィン程度は問題なくできる速度がでます。バッテリーを少しでも長持ちさせたい人には嬉しい機能ですね。
スマホとタッチでWiFi接続
NFC搭載のスマホならW04とタッチさせるだけでWiFi接続ONにできます。
この機能は近未来的でかっこいいんですけどNFC搭載のスマホじゃないと使えないのでiPhoneだと無理なのが難点。また、ポケットの中でスマホとW04がぶつかっただけでも勝手に接続されちゃったり、他人のスマホでもNFC機能があればタッチで接続できたりするデメリットもあります。
スマホとルーターの接続は今までの普通の方法でもめんどうじゃないので個人的には必要性はさほど感じていない機能です。
外部機器:クレードルで有線接続で安定感UP
クレードル(W04の台座)を使えば以下のようなメリットがあります。
- W04とパソコン・スマホを有線接続してより安定した通信する
- 置くだけで充電できる(充電忘れ予防)
- USBケーブル(パソコンから充電するためのケーブル)を酷使しなくていい
WX03・WX04のようにクレードルに受信感度が増すアンテナがついてないのはちょっと残念。クレードルのデザインはその分シンプルでかっこいいです。
W04の気になる点/デメリット
少しサイズが大きく感じる
W04は一つ前に販売されたWX03に比べてサイズが大きくなっています。横型と縦型というデザインの差を考慮しても少し大きめ。そのためWX03を長く使った人は最初はこの差が違和感になるかもしれません。
しかし、モバイルルーターは基本的に机の上に置く・かばんの中に入れるという状態で使います。スマホのように手に持って頻繁に操作するわけではないためこの程度のサイズの違いは利便性にほとんど関係ないです。慣れれば問題なし。
WXシリーズの方がバッテリー持ちは上
W04よりもWXシリーズ(WX03・WX04)の方がバッテリー持ちは長いです。
上で説明したようにW04のバッテリー持ちは必要十分なレベルですが、バッテリー持ちを最重要視するならWXシリーズのルーターの方が合っていると思います。
「バッテリー大事だな・・」と思う方はWXシリーズの最新型であるWX04の評価評判も読んでみてください。
W04への世間の評判・口コミ
通信速度・通信感度の評判・口コミは?
WIMAXの更新月が来たので、新型のW04にしてみた。
コンスタントに60~70Mbps出るじゃないの。— ぽい砂丘@煙草は手巻きなフレンズ (@poisaq) 2017年2月22日
W04は通信速度は歴代の最高レベルです。実測値もかなりいい速度がでている口コミが多くみられます。環境次第では100Mbps以上でるところもあるようですね。
WiMAX W04 スピードテスト結果@神奈川県横浜市 建物8Fhttps://t.co/fHEabCjozE
高い場所だと速度遅くなりがち#wimax #wifi #speedtest #w04 #自分専用WiFi #渋谷 pic.twitter.com/kPvYahVNyv— 回線速度測り隊 (@netlife_speed) 2017年10月20日
場所によって速度が出にくい場所もありますがそれでも10Mps以上の通信速度は確保できるようです。パソコン・スマホに必要な通信速度が1Mbps〜5Mbpsなので通信速度が遅くてストレスが溜まる心配はないでしょう。
WX03で電波入らない所でもW04で電波入るんですが。地下とか建物の中とか。スペックは電池持ちが多少違うくらいで、大きく差は無いってなっているけど…
— 雪風♨駅75-76 (@yukikaze_zzz) 2017年10月11日
ぼくのW04も地下で普通に電波入っています。地下鉄だと駅内までなら電波つかんでいます。(地下鉄が走行中は繋がらない)W04は受信感度も高いというですね。
バッテリーの評判・口コミは?
auの通信量抑えるためにWiMAXルーター(W04)持ち歩いてみてるけど、平日の使い方だったら全然1日バッテリー持つなー。地下鉄の駅区間で電波入らないくらいか…
— ニノキン・スカイウォーカー (@ninokin_sky_w) 2017年10月24日
ワイマックスのW04使ってますが、外出時間が12時間程度の方なら充分バッテリーが持ちます。
WX03と比較してバッテリーが少ないと言われてますが、気にするほどではないでしょう。WX03より少し厚みはありますが、形が縦型で持ちやすいです。
デザインで選んでも良いと思いますよ。
— itos@水草 (@itos_niconico) 2017年8月1日
「W04はバッテリー持ちが悪い」みたいな噂もありますが、丸1日持ち歩いて使う分には十分なバッテリー量がありますよ。
外観・デザインの評判・口コミは?
W04の縦型デザインは好み。片手操作が出来るのはなにげに便利なのですが...
— CE MAS ERE(NAOTO) (@forza_nm44) 2017年5月29日
WiMAX端末がシャレオツなのはまぁ分かる。しかし今回発売されるW04は正直ダサいと思う。好きな奴は好きなのだろうが
— XHRIST社長 (@XHRIST009) 2017年2月1日
デザインの評判は好き嫌いがわりとわかれています。昔からWiMAX端末を使う男性は否定的な意見をあげている人が多いようでした。逆に若者や女性には評判がいいようです。
僕は個人的にはW04のデザインはかなり好き。縦型はデザイン性とユーザビリティを両立したデザインだと思います。
クレードルの評判・口コミは?
WiMAX(W04)、クレードルで有線LANで繋ぐとパソコンで動画も難なく見れる⊂(^ω^ )⊃
でも3日で10GBなんて一瞬で使ってしまいそうだわこれ…(;´ω`)— 舞羽@2018年も壮馬推し (@mn11xx) 2017年4月1日
W04でクレードル使ってます。デスクトップPCとはLANケーブル直結で安定接続、ノートPCとスマホはWi-Fiで繋いで、実質卓上ルーターとして使ってますね。
別途ルーターが不要ですし、PCやスマホがスリープ時でも時計見られるので非常に便利ですね。— R・兵藤忠彦 (@HyodoTadahiko) 2017年2月24日
クレードルがあればW04とパソコン・ゲームをLANケーブルで有線接続できます。もちろん有線接続しながらの状態でスマホとWiFi接続もできます。
有線接続は、無線でのWiFiと違って周囲の電波の影響を受けません。そのためより安定した通信が実現できます。W04の通信速度を十二分に発揮したいならクレードルを使いましょう。
【まとめ】W04のスペック評価/評判・口コミ
W04の特徴
- 通信速度558Mbps!最高708Mbpsの速度
- 縦長のスティック型デザイン
- ハイパフォーマンスモードで6.5時間いける
- Bluetooth接続・WiFiタッチ機能あり
- クレードルがシンプルでおしゃれ
気になる点
- 少しサイズが大きく感じる
- WXシリーズの方がバッテリー持ちは上
Webサイト観たり・動画観たりするのに大切なのは「下り」の通信速度です。W04は下り速度558Mbpsと現行のWiMAXルーターの中で最速。モバイルルーター選びにおいて通信速度を最重要視する人にW04はおすすめできます。
また、W04の縦型デザインも他のルーターにはない大きな特徴です。デザインの好き嫌いは色々な意見がありますが、スマホに近い感覚で扱えるので多くの人が使いやすいと感じるはずです。
一方でバッテリー持ちは、W04を含むWシリーズとは別の会社が製造しているWXシリーズの方が性能が上です。バッテリー持ちを重視するならWXシリーズのモバイルルーターを検討した方がいいかもしれません。
モバイルルーターの特徴と自分が重要視する要素がはっきりとわかれば最適なルーターが選べます。他の記事も参考にして自分にぴったりなルーター選びに役立ててください!
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